この記事では、英単語学習のヒントを紹介します。
暗記には効率的に覚えるコツが存在します。脳の記憶の仕組みを知り、その仕組みに沿って覚えれば、効率的な暗記が可能です。
以下のは効率的な英単語学習の方法です。
英単語の暗記は、能動的に思い出そう（アクティブリコール）
一般的に単語や情報を繰り返し見るだけでは記憶が定着しにくいことが知られています。
実際に、情報を能動的に思い出そうとするとき、脳はその情報をより深く記憶します。
このアプローチを「アクティブリコール」といいます。
人間の記憶は、意図的にどんどん忘れるように出来ています。つまり、何か新しく覚えても、少ししたら忘れている状態の方が当たり前なのです。
そのため、忘れていて当たり前の状態から長期記憶として覚えている状態に移行するには、意識的に思い出そうとする行為が必要なのです。
ですから、英単語の学習時には、正解が表示されていない状態の時に自分自身に問題を投げかけ、答えを思い出す練習を行うと効果的です。
期間を開けて反復することが大切（間隔反復）
記憶の定着を助けるためには、単に繰り返すだけではなく、一定の間隔を置いて反復することが重要です。
この手法を「間隔反復」と呼びます。
初回の学習から数時間後、翌日、1週間後、1ヶ月後など、時間を空けて同じ英単語を復習することで、脳の中での記憶の結びつきが強化されます。
このとき、その単語を覚えているかどうかは重要ではなく、思い出そうとする行為に意味があることを覚えておいてください。
毎日必ず行っている習慣にくっつけよう
継続は力なり。毎日少しずつでも英単語を学習する習慣を持つことで、長期的な記憶に移行しやすくなります。
しかし、毎日の学習を習慣化するのはとても大変です。
実は一つ、いい方法があります。
『ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣』によると、すでに習慣化（ルーティーン化）されている行動の前か後に新しい習慣をくっつけるのが新たな習慣化に効果的だとされます。
例えば、多くの人は朝に歯を磨くと思います。これはすでに習慣化された行動です。
ですから、もし英単語を勉強する習慣を身につけたいのなら、「毎朝の歯磨きの後に英単語の学習アプリを開いて問題を解く」と決めて、実際に歯磨きの後にアプリを開くのです。
このように、毎朝の通勤や通学の時間、寝る前の10分間など、日常の中ですでに習慣として固定されている行動に付随して学習を行うことで、習慣化しやすくなります。
(決まった時間にアラームで学習を促してくれるアラーム通知も効果的ですが、その場合は確実に学習ができる時間帯を狙う必要があります。)
英単語は、例文や画像とセットで覚えよう
英単語の意味だけを独立して暗記するより、それを使用した例文や関連する画像とともに覚えた方が暗記できることが知られています。
例文を通じて単語の使い方を学ぶことで、実際の会話や文章での利用時にスムーズに言葉を引き出せるようになります。また、視覚的なイメージと結びつけることで、単語の意味をより鮮明に覚えられるでしょう。
これらの手法を組み合わせることで、英単語の学習効果を最大化し、実用的な英語力を身につけることができます。